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全図解 「Web2.0」ビジネスのしくみ 全図解 「Web2.0」ビジネスのしくみ
EC研究会 著(あさ出版、2006年10月)

Web2.0の具体的かつ実利的なノウハウ取得の解説書。構成は以下の通り。
(1)日本型「Web2.0」の理論や概念
(2)日本とアメリカの「Web2.0」ビジネスの異同を比較
(3)日本とアメリカの「Web2.0」ビジネスの事例を企業ごとに紹介(図解付き紹介は40社)

本書では、「Web2.0」を日本型とアメリカ型をきっちりと区別している。そのため理論や概念の解説にあたっても「日本型 Web2.0」とことわっている。(1)と(2)は簡潔な解説で理解しやすい。しかし、これだけでは Web2.0 理解には物足りない。別途にジャーナリストや経済学者などの解説書が必要になる。本書はそれらの本を読むためのとっかかりになるはずです。ページ数も、(1)と(2)で40パーセント。なんといっても本書のメインは(3)各社ごとの詳細な分析。1社に3ページを使い、その中の1ページは図解という構成。これで、短時間で、どのような事業展開を図っている会社なのか理解できる。この部分はいい保存版資料となる。良く知られた企業から、全く知らなかった企業まで数に圧倒される。

著者の「EC研究会」はそのウェブサイトで「当会は情報経済・情報文化・IT(ICT)・EC・デジタルコンテンツ・ブロードバンド・ユビキタス・ウェブ2.0(Web2.0)・検索経済分野などに関係されている方を対象とした、きわめて実践的なシンクタンクです。」と説明されている。この「EC研究会」は今後の日本における Web2.0 ビジネスを下記のように分析している。

《今後の日本型「ウェブ2.0」ビジネスは、(1)SNSやブログなどCGM重視型・企業群 (2)ドロップシッピングなどロングテール重視型・企業群 (3)RSSの普及に伴うRSSマーケティング重視型・企業群、といった順番で急速に台頭するだろう。こうした3段ロケット的な発展経過を経て、日本型の「ウェブ2.0」ビジネスは成熟度を増し、健全な形で定着していくことが予想される。》「はじめに」より

※CGM=Consumer Generated Media、利用者がみんなでつくりあげるユーザー発信型のメディア。

(2007.3.5 記)